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まわりをブナの原生林に囲まれ、神秘的な雰囲気を漂わせる刈込池(標高1,075m)は、打波川上流の幅ヶ平と呼ばれる台地にあります。背後にそびえる願教寺山からの溶岩でおおわれた台地面が、長い間に浸食されて現在の刈込池ができました。
この辺り一帯は、白山国立公園に含まれ、県下でも有数の自然が残っているところです。四季を通して景観にすぐれ、特に新緑や紅葉の時期は、一見に値します。上小池駐車場から刈込池周辺にかけては自然研究路として整備され、ところどころに動植物や自然の仕組みなどを紹介した案内板が立てられています。
所在地 | 大野市願教寺山山麓 |
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湿地タイプ | 淡水湖沼 |
面積 | 0.8ha |
標高 | 1,075m |
保護区指定 | 白山国立公園第1種特別地域 県指定鳥獣保護区特別保護地区 |
打波川流域から刈込池にかけては、昆虫の宝庫といえます山地性の珍しい昆虫が多く、特にトンボ、甲虫、峰の仲間には、国内でわずかな分布地の一つとなっているものや分布の境界域になっているものが数多く記録されています。
刈込池には高地性のトンボが多く、ここが日本の分布南西限になるカラカネトンボ、ルリイトトンボをはじめルリボシヤンマ、オオルリボシヤンマ、エゾイトトンボなどが見られます。