福井県みどりのデータバンク動物目録(爬虫類)


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ヒバカリヘビ目ヘビ科

Amphiesma vibakari vibakari

福井県RDBカテゴリー: 要注目 


本種の分布地

本州、四国、九州、佐渡島、舳倉島、隠岐島、見島、壱岐、五島,屋久島

解説

 川原等の水辺や,水田など湿潤な場所に多く,夕方や天気の悪い雨の

日にもよく活動する。オタマジャクシやミミズ,小魚などを捕食する。近年,

カエル類の減少に伴って少なくなっていく蛇であろう。大飯郡名田庄村下

での魚類調査の折り,水草に潜んでしまったヒバカリを約2時間待って捕

獲したことがある。他の蛇では考えられないほど潜水する。背面は一般的

に褐色,腹面は黄色,腹面の鱗に小さな黒点を一直線に並べるが,第2

回の調査では,山地での採集かカラスヘビと見間違う黒褐色の個体がほ

とんどであった。全長40〜65cmと小型の蛇で,地味な蛇ではあるが珍し

い蛇ではない。咬まれると“その日ばかりの命”といった迷信による命名だ

と思われるが,無毒。咬みつこうともしない。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県の両生・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録」(1985年3月 福井県自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課)