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名 称 |
ヒナコウモリ | ||
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学 名 |
Vespertilio superans | ||
分 類 1 |
哺乳類 | ||
分 類 2 |
翼手目ヒナコウモリ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
アジア大陸の東部(東シベリア,東中国),台湾と日本に分布する.日本では,北海道,本州,四国および九州に分布している.しかし,日本での繁殖地は,青森県,京都府,福岡県および本県の数カ所でしか確認されていない.本県では,敦賀半島の通称こうもり岩と呼ばれる海蝕洞で数100 頭が繁殖していることが確認されている(向山満氏私信)が,内陸からの観察はない.大木の多い地域では,周年,昼間のねぐらとして樹洞を利用する.家屋や海食洞なども繁殖場所として利用するが,冬眠時期にはいなくなる.メス親ばかりの100 頭を超える群れで出産・哺育する. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県においては,生態的な情報の少ない種であるので,分布や繁殖などについて詳細な調査が必要である.本県では,1 カ所でしか繁殖が確認されていないので,その場所の保全が必要であろう.また,本来のねぐらである樹洞のある大木の減少がこれ以上進まないように配慮が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |