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名 称 |
ニホンウサギコウモリ | ||
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学 名 |
Vespertilio superans | ||
分 類 1 |
哺乳類 | ||
分 類 2 |
翼手目ヒナコウモリ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
種としては,ユーラシア大陸と日本に分布する.日本では,本亜種が北海道,中国地方を除く本州および四国に分布していたが,近年,本州中部以南では,尾瀬,富士山,北・南アルプス山麓,白山,紀伊半島,剣山,石鎚山でしか確認されていない.隣県の石川県では,1979 年5 月26 日に石川郡尾口村尾添での記録がある.福井県も分布地のひとつになっているが,分布・生息状況の詳しい資料はほとんどない.大木の多い地域では,昼間のねぐらとして樹洞を集団で利用するが,洞穴や家屋もよく使う. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本亜種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県においては,生態的な情報の少ない種であるので,分布や繁殖などについて詳細な調査が必要である.本来のねぐらである樹洞のある大木の激減がこれ以上進むと,生息域が分断されて種の維持に影響が出る可能性がある.伐採において大木を残す配慮が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |