| |||
| |||
名 称 |
オオジシギ | ||
---|---|---|---|
学 名 |
Gallinago hardwickii | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
チドリ目シギ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
| ||
解 説 |
ユーラシア大陸極東部の樺太と日本列島に限られて繁殖し,オーストラリア大陸東南部に渡って越冬する.日本には,夏鳥として北海道から本州中部に渡来・繁殖し,草原の枯れ枝や電柱によく止まっているのが観察される.本県では,渡りの季節に水田や川岸などで見られるが,繁殖は確認されていない.しかし,5 月に大野市の六呂師高原では求愛・なわばり行動であるディスプレイフライトが観察されたこともあり,その可能性がないとも言えない.主に,低地から標高1,400m ぐらいの,高原のような比較的広々とした草原や荒地上の灌木のある草原でよく観察される.繁殖地では,大小の池や灌木が散在する湿地の草原周辺を好み,渡りの時期には水田,ハス田,河川などの周辺の砂泥地でも観察される.地上をゆっくり歩きながら長い嘴を差し込み,上下させながら餌動物を探りあてて食べる.繁殖期は4 〜7 月で,カミナリシギの異名をもつほどの派手で特徴のあるディスプレイフライトを行なう. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県での繁殖は確認されていないが,渡りの中継地として利用される水田や湿地,休耕田などを水を入れて保全することが生息環境の改善対策として考えられる.また,繁殖環境によく似ている大野市の六呂師高原にある草原的環境の保全も大切であろう. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |