福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
鳥  類
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名   称 ヘラシギ
学   名 Eurynorhynchus pygmeus
分 類 1 鳥類
分 類 2 チドリ目シギ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
特定せず
選定理由 保護上重要な種・亜種
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
  • 鳥獣保護法      :非狩猟鳥類
  • レッドリスト(福井県):県域絶滅危惧T類 / レッドリスト(環境省):絶滅危惧TB類(EN)
解   説  ロシアのベーリング海沿岸,特にチュコト半島岸で繁殖し,越冬地は中国南西部からマレー半島,インド南西部にかけての地域であるが,よくわかっていない.日本では,数の少ないシギ類で,春期は,4 〜5 月に稀に記録されるにすぎない.秋期は,8 月下旬〜10 月上旬にトウネンやハマシギの群れのなかで1 羽ないし数羽が観察されることがある.本県では,秋期に稀に観察されるだけで,春期の記録はない.主に干潟や河口の泥地などの湿地で観察される.浅い水辺ややわらかい泥をヘラ状の嘴で左右に探りながら,小さな甲殻類や昆虫類を採食する.
保護の現状
 と留意点
 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県においては,生態的な情報の少ない種であり,詳細な調査が必要である.生息環境である湿地や水辺の保全が求められる.

(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)

出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行)