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名 称 |
ハチクマ | ||
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学 名 |
Pernis apivorus | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
タカ目タカ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
種としては,ユーラシア大陸の温帯・亜寒帯域で繁殖し,インドから東南アジアに渡って越冬する.日本へは,本亜種が夏鳥として北海道〜本州に5 月ごろに渡来する.本県では,夏期に低山帯で観察され,1994年8 月に嶺北地方の丘陵帯で初めて繁殖が確認されている.秋期の渡りにはその日の天候等にも影響されるが,金津町の刈安山では,毎年20 羽前後の通過が確認されており,1991 年9 月22 〜23 日に大野郡和泉村において西南西へ飛去する99 羽の渡りも記録されている.また,上中町河内の周辺では,毎年200 〜300 羽前後が南西方向に飛去する群れが確認されている.しかし,本県を通過する主なルートはまだ不明である.標高1,500m 以下の丘陵地や林に生息し,地上に降りてジバチ類の巣を好んで掘り出して食べる習性がある.秋期にはサシバなどと大きな群れをつくり渡ってゆく.繁殖期は5 〜7 月で,育雛時期はハチの巣が大きくなる時期と同調している. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本亜種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県においては,生態的な情報の少ない亜種であり,詳細な調査が必要である.低山帯から山地の森林に生息していることから,自然林の改変が生息に影響を及ぼすことが考えられるので,その保全に配慮する必要がある. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |