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【動物目録の該当ページ】
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名 称 |
カリガネ | ||
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学 名 |
Anser erythropus | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
カモ目カモ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの)
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解 説 |
ユーラシア大陸の北極圏で繁殖し,ヨーロッパ南部,中近東,南アジアなどで越冬する.そのうち東アジア全体の個体数は約6,000 羽と推定されている.日本には,冬鳥として少数が渡来する.本県でも珍しい種で,1992 年1 月12 日に坂井郡東荒井で初めて記録されてから,1995 年12 月18 日に坂井町の清永で,1996 年12 月3日に福井市の波寄町で記録されているだけである.マガンに外見が似ており,また,一緒に行動するので発見されにくい.定期的に渡来している可能性がある.越冬地では,ほかのガン類と一緒に刈り取りの終わった水田などで採食する. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本種は世界的に希少である.中国では,密猟を含め狩猟圧が高く食用にされてもいる.環境庁のレッドリストには掲載されていないが保護対策が必要であろう.渡来地である坂井平野の狩猟制限の検討と環境の保全が必要であろう.また,事前に,その他の種も含めた湿地性の大型の希少鳥類の飛来に対する「対応・保護マニュアル」を作成しておくことも重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |