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名 称 |
チュウサギ | ||
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学 名 |
Egretta intermedia | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
コウノトリ目サギ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
種としては,旧北区,東洋区のユーラシア大陸東南部などに広く分布している.日本には,本亜種が夏鳥として九州から本州北部までに渡来し,近年は分布域を北に広げつつある.本県では,繁殖期には九頭竜川中流域の中州に形成されているヤナギ林にゴイサギやアマサギ,コサギなどと一緒に集団営巣地(コロニー)を形成している.また,南条町のハス田では,初夏〜初秋にこれらのサギ類とともに普通に観察されるが,積雪期に見られることは極めて稀である.本県では,周年に亘って記録があるが,別種のチュウダイサギと誤認されている可能性もあるので,識別には充分な注意が必要である. ほかの白いサギ類と同様に,平地の水田,湿地,河川敷などに生息し,海岸や山地の水辺では少ない.主に昼行性で,浅瀬をゆっくり歩きながら餌を探し,昆虫,クモ類,ドジョウやフナなどの魚類を採食する.繁殖期は4 〜9 月で,コサギやアマサギなどと集団で営巣をする.巣は樹木の中ほどの枝上にあることが多く,ほかのサギ類の巣と隣り合っている場合もある. | ||
保護の現状 と留意点 |
現在,「鳥獣保護法」により本亜種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている. 繁殖期の主な生息環境である水田や河川,ハス田などは,本県には十分存在している.しかし,今後,圃場整備が進んで乾田化していく中で,生息地を確保するためには,休耕田に水を張るなどして湿地を保持していくことが必要となる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |