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名 称 |
ミゾゴイ | ||
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学 名 |
Gorsachius goisagi | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
コウノトリ目サギ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
日本で繁殖し,台湾やフィリピンなどで越冬する.日本では,夏鳥として本州以南,伊豆諸島に渡来・繁殖し,また,南西日本や薩南諸島で越冬するものもいる.本県では,観察例は少ないが,鯖江市を中心に,主に4 〜5 月にその鳴き声が聞かれている.また,1981 年5 月には鯖江市で営巣が確認されている. 山地のスギ,ヒノキなどの針葉樹の林やクリ,ナラの落葉広葉樹などの薄暗い林で生息し,林内の小さな沢や渓流の水辺で,サワガニ,ミミズ,魚類などを採食している.ほとんど夜行性であることから目に付くことは少ないが,繁殖期には「ボォーッ,ボォーッ」とウシガエルのような大きな低い声で鳴くので,夜明け前の薄暗い林道などでは,その鳴き声を聞いたり,林道に出ている姿を見つけられることもある.繁殖期は4 〜7 月で,樹枝を主材にして粗末な皿型の巣を地上7 〜20m の樹上に造る.雛,親とも外敵が近づくと首を真っ直ぐ伸ばしてじっと静止し,周りの環境に擬態してとけ込む. | ||
保護の現状 と留意点 |
現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている. 本県においては,生態的な情報の少ない種であり,詳細な調査が必要である.営巣や採食の場所となる,いわゆる里山の雑木林の保全が必要である.針葉樹だけでなく雑木の植林を行なうこともひとつの方法である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |