福井県みどりのデータバンク動物目録(爬虫類)


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マムシヘビ目ヘビ科

Agkistrodon blomhoffii blomhoffii


本種の分布地

本州、四国、九州、大隅半島、朝鮮、沿海州、中国東南部

解説

 本土では、ヤマカガシを除くと唯一の毒蛇である。県内の山麓から経ケ

岳の山頂まで普通見られる。左右交互に並ぶ銭形模様があるが、色彩変

異は大きく、水田近くでは黒系マムシ、山地では赤系マムシが多い。頭の

三角形はシマヘビやアオダイショウもなり、毒蛇の決め手にはならないが

、マムシには鼻孔と眼の間に深い凹み(紫外線センサ−のピット器官)が

あり容易に区別できる。 全長40〜50cmの小型の蛇で、性質が温和で、

動作も鈍く咬まれることも少ない。危険範囲は30cmぐらいである。また、

国内の蛇の中では唯一の卵胎生である。幼蛇の尾は黄色くガラガラヘビ

のように尾を降って威嚇する。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県の両生・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録」(1985年3月 福井県自然保護課)