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●種の特性
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スズメバチにそっくりの大型ハナアブ.体長20mm 前後,体は黒褐色で,胸部と腹部に黄色の斑紋や縞模様がある.黄色い顔面と模様の入った黄褐色の複眼を持つ.また,2 枚の翅は,スズメバチ類のように褐色に色づく.
本種の生態はほとんど知られていない.
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●生息状況
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北海道,本州,四国に分布するが,多くない.自然度の高い山林で採集される.
県内では,大野市南六呂師,文殊山,敦賀市中池見で記録されている.
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●存続を脅かす要因
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人の手があまり入らない,原生的な自然環境を必要とする種と考えられ,伐採などによる,自然林の消失は,本種の存続に大きな悪影響を及ぼす可能性がある.
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●参考文献
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枝重忠夫.1965 .双翅目ハナアブ科.原色昆虫大図鑑V:207- 218 .北隆館.東京.
福井県(大阪ガス提出,福井県発行).1996 .敦賀LNG 基地建設に係る環境影響評価書.649pp .福井県. 福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会.1985 .福井県昆虫目録.404pp .福井県.
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