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●種の特性
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体長13 〜14mm ,翅長12mm ほどの黒いハナアブ.光沢のある黒い体には褐色や黄白色の長毛を密生する.
透明な翅は,中央部に不明瞭な褐色紋がある.
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●生息状況
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北方系のハナアブで,サハリン,北海道,本州の山林内で採集される.
県内では,大野市上小池の標高1000m 余りの所にあるブナ林で記録された. 本県は,この種の分布の南西限に近いものと思われる.
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●存続を脅かす要因
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この種の生態については,不明な点が多い.上小池地域など,奥越に分布するブナ,ミズナラ林域の自然環境の消失は,本種の生存の脅威となる.
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●参考文献
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枝重忠夫.1965 .双翅目ハナアブ科.原色昆虫大図鑑V:207- 218 .北隆館.東京.
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