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●種の特性
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体長約7mm ,翅長約11mm .体は一様に褐色で,透明な翅には顕著な黒褐色の斑紋がある.脚は黄褐色で,腿節末端は濃褐色.原始的な双翅類の一種である.
この種の生態については,ほとんど知られていない.夜間,灯火に集まる性質がある.生きている本種の姿は,小蛾の一種のようにも見える.
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●生息状況
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本州中部の山地に分布する稀な種.
本県では,1995 年8 月に,大野市上小池で1 個体の採集記録があるだけである.
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●存続を脅かす要因
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まれな種であることもあり,生態的にもほとんどわかっていない.開発等による自然環境の多様性の消失は,本種の生存の脅威となる.
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●参考文献
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伊藤修四郎.1993 .双翅目.原色日本昆虫図鑑(下):207- 274 .保育社.大阪.
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