-
●種の特性
-
春に低山地の雑木林で見かけられる.黒っぽい蚊のような双翅類.体長約10mm ,翅長8mm 前後で,体は全体黒い.黒褐色の翅には,黄白色半透明の斑紋が12 個ほどある.
幼虫は,朽ちた広葉樹の樹皮下で育つ.成虫も,樹幹や倒木の上に止まっている姿がよく見かけられる.
-
●生息状況
-
本州,四国,九州に生息する日本固有種.日本特産の属でもある.
県内では,本種は福井市深谷での記録があるに過ぎない.
-
●存続を脅かす要因
-
低山地広葉樹林域に広く分布する種で,今すぐ存続を脅かされる状況にはないが,自然環境の多様性の消失が,地域個体群の健全な維持に悪影響を及ぼす.
-
●参考文献
-
福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会.1998 福井県昆虫目録(第2 版).556pp .福井県.
伊藤修四郎.1993 .双翅目.原色日本昆虫図鑑(下):207- 274 .保育社.大阪.
|