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●種の特性
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体長,翅長ともに10mm 前後の小型種.透明な翅の前縁に独特の黒褐色の模様を持つ顕著なガガンボである.
県内に多いオオユウレイガガンボとは同属の近縁種. 生態については,ほとんど知られていない.
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●生息状況
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日本中に広く分布するが,個体数は少ない.
本県におけるこのガガンボの採集記録は,1994 年6 月に福井市一乗城山で1 個体があるに過ぎず,かなりまれな種と考えられる.
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●存続を脅かす要因
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まれな種であることもあり,生態的にもほとんどわかっていない.開発等による自然環境の多様性の消失は,本種の生存の脅威となる.
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●参考文献
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高橋三雄.1965 .双翅目ガガンボ科.原色昆虫大図鑑V,167- 172 .北隆館.東京.
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