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●種の特性
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雌雄異形で雄は翅表が金緑色に輝き,雌では茶褐色の地色に青藍色と橙色斑を有する.幼虫はウラジロガシを食し,年1 回,6 〜7 月に出現,卵で越冬する.
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●生息状況
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日本と台湾に2 亜種が分布し,国内では本州中部以西,四国,九州の温帯性照葉樹林に生息する.県内では武生市,南条町,今庄町,敦賀市,小浜市から記録がある.生息地は杉などの植林ができないような急傾斜地がほとんどで,生息範囲も限られる.これまでに確認した生息下限は標高300m 前後で,それ以下では生息しない.
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●存続を脅かす要因
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食樹の伐採が本種の存続には大きな影響を与える.また,越冬卵の乱獲など採集圧も脅威となる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
下野谷豊一.1988.ヒサマツミドリシジミ嶺北地方にも分布.だんだら(2 ):22 .福井むしの会. 下野谷豊一.1989 .敦賀市のヒサマツミドリシジミと休眠芽に産卵のオオミドリシジミ.だんだら(3 ):19 .福井むしの会.
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