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●種の特性
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雌雄により色彩が異なり雄の翅表は青藍色,雌では暗褐色,また,雄の表面外縁の黒色帯の幅が地域により変異がある.年1 回,低地では6 月中旬,寒冷地では7 月中旬〜8 月上旬に発生する.卵で越冬する.
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●生息状況
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ユ−ラシア大陸北部に広く分布し,国内では北海道,本州,九州に分布する.県内からは和泉村朝日前坂と大野市三ノ峰の登山道(標高1400m 付近)でそれぞれ1 雄が採集されている.和泉村で記録されたものは偶産種と考えられるが,その由来は不明である.三ノ峰のものは採集地点の近くに発生地があるものと予想するが,追加記録はまだない.
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●存続を脅かす要因
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本種に関しては情報不足である.
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●参考文献
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川副昭人ほか.1976 .原色日本蝶類図鑑.保育社.大阪.
下野谷豊一.1983 .大野郡和泉村で見つかったヒメシジミ.福井県博物学会会報(30 ):83- 84 .福井市立郷土自然科学博物館. 下野谷豊一.1996 .ヒメシジミとクロコノマチョウの福井県からの記録.福井市自然史博物館研究報告 (43 ):69 .福井市自然史博物館.
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