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●種の特性
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黄褐色地に翅脈上に黒色条を有する小型のセセリチョウで,年1 回,7 〜8 月に出現する.陽当たりのよい渓流沿いの草地に生息し,ヒメジオン,オカトラノオなどの花によく集まる.幼虫はカモジグサ(イネ科)などを食するが,県内での幼生期に関する観察記録はない.
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●生息状況
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北海道,本州,九州と国外では中国北〜中西部,アム−ル,朝鮮に分布する.県内では和泉村箱ケ瀬,下大納などの渓流沿いの狭い草地に見られ個体数は少ない.今後の分布調査によって,新たな生息地の見つかる可能性は高い.
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●存続を脅かす要因
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生息環境が安定しているが,生息範囲はきわめて狭いため,生息地の改変が脅威となる.
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●参考文献
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下野谷豊一.1976 .福井県未記録の蝶並びに異常型の蝶について.福井県博物同好会会報.(23 ):31- 35 .
福井市郷土自然史博物館. 福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
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