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昆虫類
 

 カワムラナベブタムシ

 

 カメムシ目ナベブタムシ科

 Aphelochiridae kawamurae Matsumura

 福井県カテゴリー  県域絶滅危惧T類
 環境省カテゴリー  絶滅危惧T類
 
 
 
  
 ●種の特性
体長8mm の小型の黒いナベブタムシで,頭部,脚は鮮黄色の美麗種.頭部は他の種よりも長く,前方に突出し,前縁と側縁は濃褐色.
 ●生息状況
琵琶湖と琵琶湖疎水からのみ知られている珍しいナベブタムシである.
福井県では1938 年の「福井県昆虫図譜」に敦賀市粟野からの記録があるだけで,その後の記録はない.
 ●存続を脅かす要因
用水路等のコンクリート三面張り化によりナベブタムシ類の個体数,分布域は年々減少しているものと思われる.また,農薬等の影響も懸念される.
 ●参考文献
福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会.1998 .福井県昆虫目録(第2 版).556pp .福井県.
宮本正一.1965 .半翅目.原色昆虫大図鑑V:75- 112 .北隆館.東京.
日浦勇.1993 .半翅目.原色日本昆虫図鑑(下):95- 174 .保育社.大阪.
都築裕一.2000 .水生昆虫 完全飼育・繁殖マニュアル.255pp .データハウス.

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