前へ戻る 次へ進む TOPページへ

(3)1泊2日の自然観察プログラム
 次に宿泊型のプログラムを紹介します。

リス・ウォッチング
1日目
11:30 集合
12:00 あいさつ
昼食をしながら自己紹介
13:00 活動1「リスと鷹ゲーム」
14:00 活動2「リスの痕跡さがし」
15:00 活動3「リス・ウォッチング1」
17:00 集合
観察結果 発表会
18:00 みんなで夕食づくり
夕食をかねた懇談会
2日目
6:00 早朝ウォッチング
7:00 朝食
8:00 活動4「リスのフィールド探検と散歩」
9:00 活動5「リス・ウォッチング2」
11:30 集合
観察結果 発表
ふりかえりとまとめ
12:00 解散


タイトル:リス・ウォッチング

目的:待機してリスを観察する。
 リスの採食行動を観察する。
 リスの生活をゲームを通じて知る。
対象:自然の好きな一般の人
場所:野外
時間:2日間

活動1 リスと鷹ゲーム
<手順>
1.「リス」役と「たか」役を決めます。「たか」一人に対し、「リス」を4〜6人とします。
2.広い場所を確保し、ロープで線をひきます。(ロープとロープの間は20〜30m)。ロープより外側を食糧ゾーン、反対側のロープの外側を住居ゾーンとします。食糧ゾーンには、小さな食券(紙きれ)を沢山おいてください。
3.ロープとロープの間に、避難場所をつくります。4カ所が5カ所、別のロープで避難場所を作ってください。
4.「たか」役の人に頭にバンダナをまいてもらいます。リス役の人には住居ゾーンに集まってもらいます。
5.ゲームを開始します。1回のゲームは5〜7分です。全部で4ラウンド行い、全ての人にたかとリスを体験してもらいます。
 リス役の人は住居ゾーンから、食糧ゾーンまで3往復してもらいます。
 リス役の人は、食糧ゾーンで必ず、食券を1枚とらなくてはいけません。
 たか役の人はリス役の人をタッチしてつかまえます、つかまったリス役の人は退場します。
 たか役の人は動いているリス役の人しか、つかまえることができません。つまり、「氷鬼」のようにぴたっ!と止まっているリス役の人はつかまえられないのです。また、あらかじめ用意した、避難場所に入ったリス役もつかまえることはできません、
6.ゲームが終わったら次の質問をしてください。
 「リス役のときに逃げる方法で、一番簡単な方法はなんですか?」
 「たか役の人は、どのようにリス役をつかまえましたか?」
 その他、感じたことについて話し合います。

<ポイント>
 このゲームは、リスの行動とリスを食べる鷹との関係について、体験するゲームです。ゲーム後、リスの行動や鷹との関係について解説すると、効果的かもしれません。
(この活動は「プロジェクト・ワイルド」の瞬間冷凍動物を引用しています。)


活動2 リスの痕跡さがし
<手順>
1.リスの巣がどのような形をしているか説明します。
 リスの餌場について説明し、餌場にはリスの食べかすがあることを説明します。また、リスの食べ
物(クルミ、松ぼっくり)について説明します。
2.みんなでリスの巣や餌場のありそうな場所に移動し、リスの痕跡をさがします。
3.どこにリスの痕跡があったか発表しあい、地図にチェックします。


活動3 リスウォッチング(1,2とも)
<手順>
1.リスの痕跡があった場所(特に餌場)移動します。
2.じっとしながら、リスが出てくるのを待ちます。
3.リスがでてきたら、時間、何をしていたかを観察用紙に書きます。
注:ゲームで体験したようにリスはびっくりするとぴたっ!と固まります。その様子を観察してみましょう。
4.時間がきたら集合して、みんなでリスの行動、気づいたことについて話し合いましょう。


活動4 リスのフィールド探検と散歩
<手順>
1.リスの生息する周辺の森を散策します。
2.リス以外の動植物の痕跡を探しながら歩きます。
3.気づいたことについてみんなで話し合います。
注:この活動は、かもしかの会東京の「アニマル・ウォッチングスクール」で実施されたプログラムを参照させていただきました。


前へ戻る 次へ進む TOPページへ