3)プログラムの流れ (「導入」・「展開」・「ふりかえり」)
「気づき」を大切にする環境学習では、プログラムの構成も、ただ、何かをやりっぱなしにするのではなく、実施したことについてもう一度「ふりかえる」作業を取り入れています。「ふりかえる」をすることにより、自分が思ったこと、他の人が感じたことを通じて、もう一度プログラムのテーマについて考える機会が得られます。同時に、プログラムを始めるときにも、緊張をほぐすようなしかけをします。この一連の流れを「導入→展開→ふりかえり」といいます。
環境学習プログラムの流れ
導入 →
展開 →
ふりかえり
(1)導入
導入とは、何かを始めるまえの「きっかけづくり」です。いきなり、初対面同士で自然観察を始めるよりも、ゲームを始めるよりも、最初にリラックスした状態を作り出した状態の方が、全体がスムーズに進みます。この緊張を解きほぐす役割を果たすのが、導入のときに用いられる活動です。
導入で押さえたいポイント
第一印象を大切にする/心をひきつける/開かれた雰囲気をつくる
参加者同士がコミュニケーションをとりやすくする。
身体接触を取り入れる/いつもと違った視点を用意する。
アイスブレイク
はじめに参加者同士、あるいはスタッフと参加者の関係を、開かれたものとするために行われる活動のことを「アイスブレイク」といいます。アイスブレイクとは、固まっていた氷を砕くように、緊張して硬くなっている心をほぐすための「しかけ」です。(小野1996)