福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 気山の高位段丘
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
若狭町(旧三方町):気山(960)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  三方町気山地域に分布する高位段丘は,二面に分けられる.高位段丘1 面の標高は50m 以上で粗粒な厚い礫層で構成されている.礫種は花崗岩と中生層から由来したもので,ほとんどクサリ礫である.地表面には赤褐色土壌が1.5 〜2m の厚さで分布しており,波浪状の微起伏地形面をなしている.高位段丘1 面を取り巻くように高位段丘2 面がみられ,1 面より比高は約10m ほど低い.この2 面を構成する礫層(層厚4m )は,相対的に新鮮で粗粒(径1m 大の巨礫をふくむ)である.地表面には厚さ1m 程度の明褐色土壌が発達している.
保護の現状
 と留意点
 高位段丘の分布が県内できわめて少ない中で,比較的明瞭に残されているので価値が高い.地形の発達史の上からも保全すべきである.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)