福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]
名   称 三方断層
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
若狭町(旧三方町):気山(949,950,951,952,959,960,961,962)
選定理由 典型的な構造地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  この断層と西側の熊川断層の間は三遠三角地と呼ばれ沈降区域である.三遠三角地の東側を画する断層が三方断層である.三方断層は気山から三方を経て相田付近まで,約15km にわたって発達する活断層である.この活断層の走向はほぼ南北方向で,活動度はB 級である.この断層による断層変位地形はきわめて明瞭に残っている.断層の東側の山地が西側の平地部に対して,300 〜400m 上昇している.気山から三方を経て北前川付近までは,地形急変換線にあたる山麓部を三方断層が走ると推定されるが,崖錐や小扇状地が分布しており断層の詳細は不明である.気山の南方にあたる北前川から能登野に至る場所では,活断層による変位地形が見事に連続する.気山の国道27 号沿いの武笠木材作業場裏の切割では,三方断層に関係する小断層が露出している.
保護の現状
 と留意点
 現状のままを維持することが肝要である.今後トレンチ調査をしてこの断層の性格も明らかにしておくことも大切である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)