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名 称 |
美浜町興道寺の姶良Tn火山灰層 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
美浜町:興道寺(949) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
美浜町興道寺集落とその西側の低い山地の間に,耳川に沿う段丘が分布する.特に興道寺集落のすぐ西側に,高度差約8m の2 つの段丘面が存在する.その高位段丘の法面(のりめん)に青白色の姶良(あいら)Tn 火山灰(AT )が4 〜10cm の厚さで露出している.ここでの層序は下位より,礫層,シルト層(約1m ),礫混じりの粗粒砂層(約3m )であり,問題の姶良Tn 火山灰は粗粒砂層の下部に発達する.姶良Tn 火山灰は約2.5 万年前に鹿児島県の姶良カルデラから噴出したもので,九州から東北地方まで分布し,いわゆる広域テフラの代表的なものである.本地点は,姶良Tn 火山灰を広域テフラと認定した町田・新井(1976 )の論文で,福井県での模式地とされている.また,中島・藤井(1995 )はその古地磁気方位を報告している. | ||
保護の現状 と留意点 |
田圃の法面で草が茂っているため露頭調査は困難だが,この地点の近所の少なくとも3 カ所で姶良Tn 火山灰を観察できる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |