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名 称 |
鮎川の貝化石 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:鮎川(843) | ||
選定理由 |
古生物学的に重要な地点 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
越前海岸鮎川は古くから保存の良い貝化石を産出する場所として有名である.鮎川の地層は砂質な浮石質凝灰岩からなり,多くの炭質物を伴っている.産出する化石は,二枚貝では,カケハタアカガイ(Anadara (Hataiarca )kakehataensis ),オキシジミ(Cyclina japonica ),イズモユキノハシタ(Cultellus izumoensis )などが多い.これらの生物は潮間帯に生息する二枚貝であり,それらが生息時の姿勢のまま産出することから,地層の堆積環境は潮間帯の干潟のような環境と考えられる.巻貝ではヨコヤマビカリア(Vicarya yokoyamai )などの腐植質の泥などを食べる貝や,肉食のアサノアクキガイ(Chicoreus (Rizophorimrex )asanoi )などの化石も多産する.全部で約20 種類の貝化石が報告されているほか,スナモグリや魚の骨などの化石が報告されている.中でもヨコヤマビカリアは中新世の示準化石としても有名である. | ||
保護の現状 と留意点 |
福井県の第三系化石産地として最初に報告された日本でも有名な化石産地である.その後,護岸工事により防潮堤となり,化石が産出する露頭は現在では波食棚の一部になってしまった.大変重要な化石産地であり今後保護していく必要がある.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |