福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 白浜〜鮎川海岸の岩相層序と化石
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:白浜町,鮎川町(842,843,844)
選定理由 古生物学的に重要な地点,(その他地質学的に貴重な地点)
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  福井市白浜町と鮎川町にまたがる地域において,新生代新第三紀中新世の国見累層の中部層が連続的に発達する.付近の山地の泥岩からマングロ−ブ植物の花粉化石が産出している.砂岩には生痕化石が豊富に見られ,サメの歯,硬骨魚類脊椎骨,貝類などの動物化石が産出している.本地域の波食台を形成する地層からVicarya Geloina を含む中期中新世初期を代表する八尾−門の沢動物群に属する貝類化石が産出する.貴重な化石産地である.
保護の現状
 と留意点
 越前加賀海岸国定公園内に位置している.福井県内ではこの時代の貝類化石が産出し,現在も採集できる場所はほかには数少ない.今後ともこの海岸は保存していくべきものである.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)