福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 福井市三本木東の植物化石と貝化石
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:三本木東(780)
選定理由 古生物学的に重要な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  三本木東の泥岩中からはナウマンヤマモモ(Comptonia naumanni )の葉化石が産出する.ナウマンヤマモモは葉が三角形状の多数の裂片に分かれ,切れ込みが葉柄まで達することが多い.温暖な環境を示す示相化石として有名な台島植物群の代表種であり,また,中期中新世の示準化石としても有名な化石である.また,今回の調査の結果,汽水〜淡水成と考えられる貝化石(Batissa bihokuensis )も産出した.
保護の現状
 と留意点
 福井を代表する植物化石産地である.また,今回見い出された貝化石は,大変珍しい汽水〜淡水成の化石でこれまで備北層群で一カ所見つかっているだけで大変貴重な化石産地である.今後,詳細な調査を行うとともに保存する必要がある.


 (図上のNO.91ポイント)


(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)