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名 称 |
福井市一王寺付近の珪化木化石 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:一王寺(702) | ||
選定理由 |
古生物学的に重要な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
福井市一王寺から河内にかけて中新世中期の国見累層が分布する.そこからは多くの珪化木化石が産出する.化石を産出する岩相は,層準が異なっても,細粒凝灰岩や浮石質凝灰岩の場合が多く,砂岩や泥岩中からも産出する.径70cm ,長さ2m に達する珪化木化石も含まれている.それらの一部は付近の民家の庭石として使われている.珪化木化石は立ち木としては産出せず,樹幹が地層面に平行な状態で産出することから,異地性と考えられるが,長さ1mを超えるような化石が多く産出することから,これらの樹木は比較的近いところで繁茂していたものと考えられる.珪化木樹幹の化石は圧密をうけておらず,ほぼ円形の断面を示すことから珪化作用は圧密よりも早い時期に進行したものと考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
むやみに珪化木を採取しないよう啓発が必要である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |