福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 美山町所谷のペグマタイト中の長石の巨晶
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
美山町:所谷(329)
選定理由 希少な鉱物・岩石を産出する地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  美山町所谷に分布する飛騨変成岩のメンバーである片麻岩(片麻構造の走向N60 ゜W ,傾斜ほぼ直立)に貫入するペグマタイトには巨大な(長径2cm )斜長石の結晶が含まれている.大きな結晶であり,教育的に有効である.この地域に片麻岩が出現するので,飛騨変成帯の西限は,この地点のさらに西にあることになる.現在のところ,飛騨変成帯の西の限界に当たる.この片麻岩に伴って船津タイプの花崗岩が露出する.この地域(芦見川)一帯には飛騨変成岩のメンバーが散点的に露出し,篭谷(メッシュ番号354 )に産する眼球片麻岩はナポレオン石として知られている.変成岩は低地のみに露出し,山麓部あたりで,中新世の安山岩類が変成岩を不整合関係で被覆する.
保護の現状
 と留意点
 道路沿いの露頭であるが,コンクリートの吹き付け等はできるだけ避け,露頭として維持されることが望まれる.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)