福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 平家平
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
大野市:巣原,平家平(268,269,292,293)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  大野市の南に聳える姥ケ岳と倉の又山の北斜面に広がる平坦地形で,地形面はやや北に傾斜し,南端は温見断層(47 )により切断されている.平坦地形の基盤は古期岩石を被覆する中新世の安山岩が作っている.所々に湿地帯がある.湿原には,ミズバショウが生育している.平家平は本邦におけるミズバショウのほぼ南限である.温見断層の南側には美濃帯中生層に属する緑色岩等が分布している.北側の姥ヶ岳や倉の又山は中新世の岩石が分布しているので,このことは断層を境界にして南側が上昇していることを示す.平家平そのものは巨大な地辷り岩体の上に位置している.平家平の入口,巣原橋から南へ向かって1 qの間には巣原層,秋生層等が分布し,時々石灰岩なども転石として見つかることがある.
保護の現状
 と留意点
 巣原から平家平へ向かう途中にミズバショウの案内板がある.平家平へ車両で進入することはロープで制限されている.ミズバショウ等を採取される危険性はある.





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出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)