福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]
名   称 大野市雲川右岸の秋保断層露頭
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
大野市:中島西(239)
選定理由 特異な地質構造が見られる地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  秋生断層は福井県下で美濃帯と飛騨帯(+飛騨外縁帯)を境する大断層であり,地質学的には内帯中央線の一部をなす.笹生川の水源に当たるところ(伊勢峠)に断層破砕帯が現れている.この断層に沿って,古生代中期の珊瑚化石を含む石灰岩や超塩基性岩石が点々と出現する.大野市中島の西の雲川右岸にも秋生断層の一部と思われる破砕帯が比較的良好に露出している.そこでは,砂岩・頁岩・石灰岩が激しく変形し,内帯中央線の活動の激しさが伺える.笹生川と雲川は秋生断層の破砕帯を流れており,そこには,本戸層,野尻層群など,特異な地層が発達している.
保護の現状
 と留意点
 雲川右岸に位置し,危険はないと思われるので,吹き付け等はせずそのまま維持されることが望まれる.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)