福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 山原礫岩層
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
和泉村:山原(101)
選定理由 その他地質学的に貴重な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  山原礫岩は,石徹白亜層群に含まれ,九頭竜亜層群の貝皿頁岩層の上位に分布する.石徹白亜層群は,石徹白川・打波川・真名川などの九頭竜川の支流域に発達する地層であり,石徹白川流域の露頭が模式地となっている.また,本亜層群は下位より,山原礫岩・葦谷互層・大淵礫岩・伊月頁岩の4 層に区分される.山原礫岩の層厚はあまり厚くなく,数10m 程度である.ただし,場所によっては約300m の所もある.本礫岩に含まれる礫の大きさは,20 〜25 pが普通であるが,まれに1 〜2m の巨礫も含むことがある.礫の種類は,片麻岩・石灰岩・花崗岩・砂岩・頁岩などである.礫のサイズは,石徹白川から東西に離れるにつれて小さくなる.本礫岩からは,三角貝の化石を産出する.三角貝は,中生代ジュラ紀を示す化石である.
保護の現状
 と留意点
 道路脇及び道路と河川の間の露頭の保護が望まれる.


 (図上のNO.30ポイント)


(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)