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名 称 |
下大納付近の九頭竜亜層群 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
和泉村:下大納,大納越戸谷周辺(125) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
当地域は,大野郡和泉村下大納の手前750m の地点から南南東に向けてひらけた大納越戸谷周辺である.谷の深さは2.5 qほどあり,谷川には現在林道が整備され,1.5 qぐらいまで車で行くとができる.谷口から林道に沿って露頭が現れていて,主に3 つの岩相が発達する.(1 )谷口付近には,一部に安山岩の貫入がみられるが,広く赤褐系の色調の粒度の細かい砂岩が分布している.時々黒っぽい頁岩もみることができる.場所によっては,細粒砂岩と頁岩の互層も観察することができる.また,断層運動に伴う鏡肌をもつ露頭も見えた.この他に,この地域の西隣りに中竜鉱山がある.地層の走向は東西性を示し,傾斜は60 ゜〜90 ゜と急である.この地域の地層はジュラ紀中期の九頭竜亜層群に相当する.(2 )谷口より200m 程入った所から,いままで続いた細粒砂の岩相が一変し,白っぽい礫岩が目につくようになる(左岸林道終点付近).円礫ないし亜円礫よりなり,礫のサイズはソフトボールぐらいである.礫種は花崗岩,石灰岩などである.(1 )で区分した地層との関連を示唆する露頭の証拠は見つからなかった.また,右岸林道の露頭によると,走向は西北西−東南東を示し,50 ゜〜75 ゜南落ちの傾斜である.(3 )ちょうど大納越戸谷からみて東に位置する九頭竜湖へ抜ける鞍部から林道に沿って赤っぽい千枚岩が僅かに分布する.右岸林道の終点には(2 )と同じような岩相が分布している.調査地域のほとんどの露頭が植林事業のため整備された林道の壁である.林道は植林事業の終了にともない廃道に近い状態にならざるを得ない.そうなると,自然風化が進み,林道の横に現れているはっきりした露頭は失われて行くと予想される.また,一部に落石から林道を守るため,吹き付け工事が進められている. | ||
保護の現状 と留意点 |
開設されたばかりの林道であり,今のところよい状況である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |