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名 称 |
笙ノ川河口域 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
鳥獣の重要な生息地 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
敦賀市:(833,834) | ||
選定理由 |
渡り鳥の渡来地または中継地 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
敦賀湾の最奥部の敦賀市内の中心部を流れて湾に注ぐ形になっている.カモメ類の種数と個体数は本県有数の場所になっている.カモメに混じる形で何種かのシギ・チドリ類が渡来し記録されている.常宮地区から運び込まれる北洋材の筏が広い面積を占めるようになってから比較的多く見られたが,1997 年頃からその筏が無くなって現在は減少している.特に厳冬期から初夏頃にかけて渡りの途中と思われるものが多く目撃されている.今までに見られたものとしてはセイタカシギ,ハマシギ,トウネン,キアシシギ,キョウジョシギ,イカルチドリ.コチドリ,タゲリ.アオアシシギ,イソシギ,ソリハシシギ,アカエリヒレアシシギ,ダイゼンなどが記録されている.また,厳冬期から早春にかけては少数ながら次のようなものが記録されている.アビ,オオハム,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ.カモ類では,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ヒドリガモ,シマアジ,ホオジロガモ,カワアイサなどがあげられる.カモメの仲間では希にミツユビカモメやシロカモメも記録されている.この河口は大雨の後に大量の土砂が付近に堆積するため,その都度土砂の搬出・搬入が行われるため環境が一定化しないことで,稀に渡りの途中立ち寄る場所として機能してきたように思われる. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,本地域では,「鳥獣保護法」により狩猟またはその一部が,「自然公園法」により一部が開発行為などを規制されているが,貯木場などの減少によりカモメ類など海鳥の生息環境が変化している. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |