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名 称 |
ブナ林 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
鳥獣の重要な生息地 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
種の多様性を保持している環境 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
ブナ林は,草本層,低木層,亜高木層,高木層の多重の階層を形成している.それぞれの階層では,構成する植物に違いがみられ,そこを利用する鳥類・哺乳類も多種にわたっている.草本層や低木層では,ウグイス,クロジ,コルリ,ミソサザイ等が,亜高木層や高木層ではアカゲラなどのキツツキ類,キビタキやコマドリなどのヒタキ類,クロツグミやマミジロなどのツグミ類,ホトトギスやジュウイチのカッコウ類のほかブッポウソウやゴジュウカラ等が利用している.また,林床では,ブナの落葉や落果によって,多くの動物の営巣場所や食物が供給されている.ここに生息する主な哺乳類は,アカネズミ,ヒメネズミ,ヤマネ,ニホンリス,ニホンモモンガなどからニホンザル,ニホンカモシカ,ツキノワグマなどである.このように,ブナ林は,多種の鳥類や哺乳類の生息を可能としている. | ||
保護の現状 と留意点 | ブナ林は,水源涵養をはじめ土砂の流出や崩壊の防止などの公益機能のほか,林産物を産み出して地域の人々に様々な資源を提供しており,自然と人間のかかわりの豊かな文化を育んできた.また,ブナ林は数多くの動植物たちの生息地や食物を提供する場所として,その多面的な役割を果たしていることに大きな価値がある.現存するブナ林の保存と択伐などによる保全管理が求められる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |