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【動物目録の該当ページ】
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名 称 |
マダラウミスズメ | ||
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学 名 |
Brachyramphus marmoratus | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
チドリ目ウミスズメ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
種としては,オホーツク海,ベーリング海,北太平洋の沿岸に分布し,千島列島や樺太の山岳地帯で繁殖しているらしく,冬期はアラスカやカリフォルニア沿岸辺りまで南下する.日本では,本亜種の少数が北海道東部で繁殖し,冬期は本州中部の沿岸辺りまで現れる.本県での記録は少なく,1981 年2 月8 日に福井新港で確認され,初記録となっている.沿岸性の鳥で外洋に出ることはなく,特に海の荒れた日には入り江などで見られることが多い.沿岸の水面に浮いて,水中に潜ってオキアミのような甲殻類やイカナゴのような小魚類を採食する. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本亜種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.主に中部以北で越冬するので,本県の海上では少数しか渡来しないと考えられるが,生態的な情報の少ない種であるので,詳細な調査が必要である.海外では,ベニザケ流し網漁で混獲されていることが知られている.一方,本県における漁業での混獲の情報はないが,注意は必要である.また,重油流出事故で多くの水鳥が犠牲になったように,化学物質や油類による海洋汚染は致命的である.事故の場合の救護体制の整備が求められる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |