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【動物目録の該当ページ】
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名 称 |
オオタカ | ||
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学 名 |
Accipiter gentilis | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
タカ目タカ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
種としては,ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北部に広く分布し,ほとんどは同じ地域に,周年,生息するが,一部は移動をする.日本では,本亜種が北海道,本州,四国で繁殖し,冬期は全国でみられる.本県では,ほぼ周年,観察されるが,秋・冬期の記録が多い.奥越地方で営巣地が確認されており,また,幼鳥の記録も少数ながら存在している.繁殖期には,主に平地から低山帯の林に生息し,アカマツなどの樹木に巣をかける.しかし,近年,都市周辺の樹林地でも繁殖が確認されている.餌は,その9 割が小〜中型鳥類,1 割がリス,ネズミなどの小型の哺乳類である.越冬期には,周辺に林のある湖沼や河川で見られる.また,1 つがいを対象にした断片的な資料によると,行動圏の大きさは数百〜千ha 程度と推定されている. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」および「種の保存法」で本亜種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.全国で本亜種の生息地や個体数の減少が心配されている.本県においては,生態的な情報の少ない亜種であるので,詳細な調査が必要である.本亜種は,古来から鷹狩りに用いられてきたためか,現在でも密猟が絶えない.また,繁殖地の多くは平地から低山の森林であるため,様々の開発によって生息地が減少しており,地域によっては生息環境が悪化している場合もある.今後,本亜種の繁殖が予想される地域での開発にあたっては,営巣地の特定と行動圏を把握する調査を実施し,開発によりその繁殖や生息が不可能になることがないような対策を講ずる必要がある. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |