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名 称 |
トモエガモ | ||
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学 名 |
Anas formosa | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
カモ目カモ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
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解 説 |
ユーラシア大陸の高緯度地方東部のシベリア,カムチャッカ半島で繁殖し,中国東部,朝鮮半島で越冬する.日本には,本州中部以南に冬鳥として渡来するが少なく,年により大きく変動することもあり,その理由は明らかではない.本県では,各地の湖沼や河川で少数が観察されている.1 月に行なわれる「ガンカモ科鳥類生息調査」によると,多い年で179 羽(1989 年)が記録され,福井新港が造成中だった1983 年頃には3,000 羽以上の大群が観察されたこともある.また,1988 年頃には足羽川の毘沙門橋上流付近で100 羽以上が観察されていたが,河川敷のヤナギ林を伐採したことで,それ以後は数羽が観察されるのみとなった.県内では三方湖やダム湖,湿地等,また九頭竜川や足羽川の河川などで数羽単位で見られ,コガモの群れに混ざっていることが多い.樹林に囲まれたある程度の大きさの水域を好む. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.本県においては,生態的な情報の少ない種であり,詳細な調査が必要である.福井新港の造成中に多く観察されたことから,砂浜や海岸近くの開けた湖沼の環境を好むものと考えられ,このような環境を残すことも必要である.また,足羽川での例にあるように河川敷の樹林など,水際の環境の保全も重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |