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●種の特性
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冬鳥として,主として湖沼や河川に生息する.樹林に囲まれたある程度の大きさの水域を好む.
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●生息状況
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シベリア東部で繁殖し,中国大陸南部や朝鮮半島にまで渡る.日本には本州中部以南に冬鳥として渡来するが少なく,年により変動が大きい.
本県では,最近12 〜1 月にかけて三国町大堤で,数百羽の群れが一時的に渡来することが確認された.三方湖やダム湖,九頭竜川や足羽川の河川などでは数羽単位で見られ,コガモの群れに混ざることが多い. 全国的にかなり減少してきている.
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●存続を脅かす要因
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砂浜や海岸近くの開けた湖沼の環境を好む.水辺環境周辺の身を隠しやすい樹林の減少.
海浜部の埋め立てや河川敷の樹林の伐採,整地により,落ち着いて越冬できる場所の減少が考えられる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.42pp .福井県.
小林桂助.1983 .原色日本鳥類図鑑.87pp .保育社,東京. 山本浩伸・大畑孝二.2001 .福井県三国町大堤の水鳥類.Ciconia9:25- 35 .
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