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名 称 |
オオハクチョウ | ||
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学 名 |
Cygnus cygnus | ||
分 類 1 |
鳥類 | ||
分 類 2 |
カモ目カモ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
特定せず | ||
選定理由 |
保護上重要な種・亜種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの)
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解 説 |
ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し,ヨーロッパ,極東などで越冬する.日本では,冬鳥として,主に北海道,東北地方に多く渡来する.本県では,稀に数羽単位で,坂井平野や三方町の久々子湖,鯖江市の日野川などで記録されており,多くの場合幼鳥を含む家族単位で行動しているようである.1994 年11 月22 日に坂井町折戸の田圃で5 羽の家族単位で確認された.また,1995 年12 月18 日には福井市街地の足羽川へ飛来したこともある.繁殖地では,湖沼の岸辺や水生植物のうっそうと茂った低地の湖などに生息し,渡りの中継地や越冬地では,主に湖沼,河川,内湾および刈り取りの終わった水田などで見られる. | ||
保護の現状 と留意点 | 現在,「鳥獣保護法」により本種の捕獲,飼養,譲渡などが規制されている.採食環境としての九頭竜川付近の刈り取り後の水田は,ハクチョウ類とガン類にとって重要である.刈田では稲作の土壌づくりの一環として秋に田起こしが行なわれるが,これにより重要な餌となる二番穂が失なわれてしまい,冬期の餌の確保が難しくなっている.また,減反政策で多く見られるようになった休耕田に,水を張ることによって本種の好む湿地環境を増やすことも考えられる.さらに冬期の生存率を高めるために人為的な給餌も考えられる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) 出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課発行) |