福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 オオウラギンヒョウモン
学   名 Fabriciana nerippe
分 類 1 昆虫類
分 類 2 チョウ目タテハチョウ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
あわら市(旧芦原町):北潟(540),敦賀市
選定理由 希少種
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
解   説  日本に産するヒョウモンチョウ類の最大種で,本州,四国,九州に分布する.全国的にも著しく減少している種で,各地で絶滅が報じられている.井崎(1955 )によると芦原町北潟,大野市鳩ケ湯,和泉村石徹白,敦賀市から記録がある.ところが,このリストにはヤマキチョウ,フタスジチョウなど明らかに福井県産でない標本に偽のラベルを付けて記録したものがあり(下野谷,1980 ),井崎氏が採集されたとされる鳩ケ湯,石徹白の記録については,同様の可能性があるためここでは除外しておく.その後,本種に関する報告は見当たらないが,東京在住の朝日純一氏により十数年前に小浜市で1 頭の♂を採集したという情報がある.最も絶滅が危倶される種である.
保護の現状
 と留意点
 保護対策はとられていない.生息状況の把握が重要課題で,早急な分布,生息状況の調査が必要である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)