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名 称 |
クロアシエダトビケラ | ||
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学 名 |
Ganonema nigripennis (Kuwayama) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トビケラ目アシエダトビケラ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
敦賀市:池河内(728,729) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
体長約13mm ,翅開長45mm ほどの全身黒褐色のトビケラで,触角が特に長く,50mm 余りもある.近畿地方の山地池沼で得られるが,他に,北九州や朝鮮半島にも生息が知られている(谷,1993 ).まれな種で,分布は局部的と言われる.福井県では,1938 年福井県博物学会刊行の原色昆虫図譜に大野市下庄村産の個体がすでに記録されているが,その後長い間,この種の記録は途絶えていた.しかし,1995 年6 月に1 雄が敦賀市池ノ河内湿原で採集され,2 番目の記録となった.福井県は今のところ,クロアシエダトビケラの分布が知られる最も北の地域であろう. | ||
保護の現状 と留意点 |
池ノ河内湿原は県指定の自然環境保全地域であり,動植物の採取,開発行為等は禁じられているが,近年は陸地化の速度を増している.湿原周辺の自然林の伐採,開発は,大量の土砂の流入を促進し,湿原そのものの消失につながることに留意し,保全していく必要がある. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |