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名 称 |
ヨツメトビケラ | ||
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学 名 |
Perissoneura paradoxa (McLachlan) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トビケラ目フトヒゲトビケラ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:深谷(660,661),大野市:上小池(37),南六呂師(159),宝慶寺(287),敦賀市:池河内(728),若狭町(旧三方町):串小川(953,963),美浜町:新庄(925) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
春から初夏にかけて,山地渓流周辺でよく見かける中型のトビケラの一種.体長13 〜15mm ,翅の開長35〜40mm の黒い体は,雄では,四枚の翅に白または橙黄色の顕著な斑紋がある.昼間よく飛び,花に集ったりするが,ひらひらと飛び回る姿は,蛾の一種のように見える.幼虫は,渓流の淀みにある砂底で筒巣を作って生活する.本州,四国,九州に分布する普通種である.福井県におけるこの種の記録は,古くは,1938 年福井県博物学会刊行の原色昆虫図譜に美浜町耳村(新庄)と大野市上庄村(宝慶寺)があり,その後も,嶺南,嶺北の各地で記録されている.県内の河川上流域,渓流域には広く分布する普通種である.翅の斑紋の色は地域によって一定しているようで,福井市深谷では白であり,敦賀市池ノ河内では橙黄色となる. | ||
保護の現状 と留意点 |
各地に個体数の多い普通種であり,保護の対策を考える必要性はない.河川上流域の水質汚濁や護岸工事による流路の直線化が,地域個体群の存続に対する大きな打撃となる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |