福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]
名   称 キバラガガンボ
学   名 Limnophila (Eutonia)satsuma(Westwood)
分 類 1 昆虫類
分 類 2 ハエ目ガガンボ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
大野市:上小池(56),敦賀市:池河内(728,729)
選定理由 希少種
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  赤褐色の大形ガガンボで,体長は雌で38 〜40mm ,雄で約28mm ,翅長は雌28mm 前後,雄約23mm で,ミカドガガンボに匹敵する日本最大級の種である.褐色の翅には,淡い黒色の模様がある.本州,四国,九州の山林に生息するが少ない.県内では,1994 年6 月に敦賀市池ノ河内で最初に見つかったが,その後,大野市上小池でも採集された.池ノ河内では,湿原を取り囲む広葉樹林の林縁でこのガガンボが発見され,湿原内で見る事はない.しかし,湿原内には,体長20mm ほどの近似種が生息している.
保護の現状
 と留意点
 原生的な自然の残る,やや標高の高い広葉樹林域で採集されている.このような地域の自然環境保全を心掛けてゆかなければならない.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)