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名 称 |
コガタホオナガヒメハナバチ | ||
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学 名 |
Andrena lonicerae Tadauchi et Hirashima | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ヒメハナバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:足羽山(589),鯖江市:西山公園(632),高浜町:青郷(1160) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
本種は一名をウグイスカグラヒメハナバチといい,年1 回早春に発生し,ウグイスカグラの花に飛来する.その生息地はウグイスカグラの分布と一致し,本州の太平洋側,山陰地方,四国,九州に分布する.近似種にホオナガヒメハナバチがいるが,このほうは主としてツクバネウツギやタニウツギを訪花する.本県においては,1994 年に,高橋秀男氏が高浜町青郷で採集したのが初めての記録である.ウグイスカグラは雪の多い地方では育たないので,本県の嶺南地方にはあるが嶺北地方にはない.したがって,本種も嶺北地方には生息しないものと思われていた.今回の調査で,鯖江市,福井市にも生息し,早咲きのツクバネウツギに訪花することが明らかになった.福井市は日本海側における分布の北限である. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種の訪花植物の一つであるツクバネウツギは,県下一円に分布している.ツクバネウツギは海岸近くの丘陵地から低山帯まで,雑木林の林縁に多く見られる低木である.だから,今後の調査によっては,本種の分布域はさらに拡大することが予想される.里山や低山地の山道については,必要以上の舗装等過度な整備は行わないなど,ツクバネウツギの生息環境を守ることが,本種の保護につながることになる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |