| |||
| |||
名 称 |
ナンブヤドリコハナバチ | ||
---|---|---|---|
学 名 |
Sphecodes nambui Tsuneki | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目コハナバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:末町(744),勝山市:谷町(178),小浜市:蒼島(1085) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
埼玉県で採集された4 頭の雄の標本に基づいて,1983 年に常木勝次博士が記載された.ヤドリコハナバチの中では大形の方で,後翅の前翅と連結する小鈎が7 以上あり,腹部の第1-3 背節には明瞭な小点刻があるグループに属する.触角鞭節上に生えている白色微毛に大変特徴があるので,他の近似種と容易に識別することができる.雌はまだ発見されていない.埼玉県のほか福井県や兵庫県からも見つかっているが,極めて数少ない珍しい種である.本県では,福井市末町,勝山市谷町,小浜市蒼島からそれぞれ1 雄の採集記録がある.生態は調べられていないが,他のヤドリコハナバチと同様にコハナバチ類に労働寄生するものと考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
小浜市蒼島は25 年前の記録であり,その後の調査はないが,本種が絶滅するほどの開発はなされていない.福井市末町と勝山市谷町は今回の調査で生息が明らかになった所である.両者は標高の差はあるがともに山地である.特に里山の自然を保つことが,本種の保護対策としては重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |