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名 称 |
コムカシハナバチ | ||
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学 名 |
Colletes vogti Perez | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ムカシハナバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
三国町:三里浜(737),勝山市:中島(255),下荒井(230),大野市:唯野(186),花房(185),森目(208),麻生島(232) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
対馬産の雌の標本に基づき,1905 年に記載された.体長1 pたらずで日本産ムカシハナバチの中では最も小形のものである.雌雄とも胸部は黄かっ色の毛でおおわれ,腹背節の後縁には細い白色毛帯があり,スマートで美しいハチである.日本の特産種で,対馬のほか鹿児島,宮崎,熊本,福井,石川,長野,宮城の諸県から記録されているが,各地とも数少ない珍しい種である.本県では三国町三里浜,勝山市中島,下荒井,大野市花房,森目,麻生島,唯野など,海岸地域と九頭竜川中流の河川域に分布する.9 月中旬から10 月にわたり姿を現し,砂混じりの地中に穴を掘って巣を作り,花粉や蜜を集めて幼虫を育てる.他県ではかなり奥地の河川域から記録されているが,本県では大野市唯野よりも上流域からは見つかっていない. | ||
保護の現状 と留意点 |
三国町三里浜は臨海工業地帯として開発され,本種の生息地が一つ消えた.勝山市,大野市にわたる九頭竜川河川敷は,まだ比較的自然が残っていて,本種の好生息環境を提供しているが,将来への不安がある.河川敷の利用はある程度いたし方ないが,利用の方法や人為的な手の加え方などをくふうする必要がある.河川敷の昔ながらの自然を残しながらこれを利用するなど自然と人間の共存を考えることが大切である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |