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名 称 |
ノウメンハナバチ | ||
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学 名 |
Hylaeus noomen Hirashima | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ムカシハナバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
三国町:三里浜(737),福井市:三里浜(777),越廼村:居倉(905) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
石川県寺井海岸で採集された標本に基づき,1977 年に記載された.雄の顔面の黄白紋が広く上部まで広がり,触角柄節も白色で,能面を思わせるところから,ノウメンハナバチの和名が付けられた.雄はこの特徴からだけでも他種と区別できるが,雌には近似種があるので識別には注意を要する.北海道,青森,新潟,石川,福井,八丈島,神奈川,高知,宮崎,鹿児島などの海岸域に点々と分布するが,記録地はあまり多くない.生態はよく分かっていないが,他のノウメンハナバチと同じく,ススキやアシの髄孔に営巣し,花粉や蜜を運び込んで幼虫を育てるものと思われる.本県においては,三里浜と越廼村居倉の記録しかない.ともに海岸地帯であり,6 〜7 月ごろに精査すれば,もっと各地から発見される可能性がある. | ||
保護の現状 と留意点 |
三国町三里浜は工業地帯として開発されて,本種の生息は望めなくなったが,今回の調査では福井市三里浜から記録された.越廼村居倉の生息地も観光施設が作られて,本種の確認は出来なかったが,昔ながらの自然の残った海岸には生息していることが推測される.本種の保護には,海岸地帯の自然を保全することが極めて大切である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |