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名 称 |
エチゼンコツチバチ | ||
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学 名 |
Tiphia etizenensis Tsuneki | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目コツチバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:福井城趾(589),勝山市:谷峠(153),大野市:鳩ヶ湯(76),日吉町(233) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
大野市鳩ヶ湯で採集された雌の標本により,常木勝次博士が1985 年に記載された.本県以外はどこからも記録のない大変珍しいハチである.体長は8 o前後でコツチバチの中では小形のほうに入る.生態は未知であるが,他のコツチバチと同じように,地中に住むコガネムシ類の幼虫の外部寄生者であろう.本県では,大野市鳩ヶ湯,勝山市谷峠といった山地で採れているほか,大野市日吉町(日吉神社境内)や福井市福井城趾(県庁構内,周囲の石垣の上)などの平地からも記録されている.大変まれな種であるが,生息環境に恵まれれば,平地から山地にわたり分布するものと思われる.本種の雄はまだ見つかっていない. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査の時は,県庁構内や神社の境内といった,人為的に整備された公園のような所からも記録があったが,今回の調査では全く生息が確認できなかった.都市型の公園でも,いたずらに整地して芝生を植えるというのではなく,そこに昔から生えていた雑草や雑木を取り入れた整備を導入することも必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |